4.1 メール対策

対策(その他) 目次 ホームページの閲覧

電子メール(E-Mail) は、一度、あなたが使用し始めたら間違いなく、

あなたが知らないうちに、 他人にあなたのメールアドレスが知られてしまっている
という事実を頭に入れておきましょう。 他人にメールアドレスを知られないようにするには、 メールを使わないようにするしかありません (それでは本末転倒ですね)。

他人にメールアドレスが知られてしまう方法はさまざまです。
ホームページ(Home Page) にあなたのメールアドレスを書けば、 確実に ダイレクトメール(Direct Mail) やウイルスメール目的で、 メールアドレスを収集している人や業者の収集対象になります。 また、あなたが友人や会社の同僚に送ったメールが別の人へ転送されて、 他人へ知れてしまうかもしれません。 さらには、その人のコンピュータがウイルスに感染していたり、 スパイウェアに感染していたりすれば、 あなたが友人に送ったメールは、 ウイルスやスパイウェアが行うメールアドレスの収集活動の対象になります。 さらには、ダイレクトメール業者は、

       a@○○○.△△△.ne.jp
       b@○○○.△△△.ne.jp
       c@○○○.△△△.ne.jp
          :
zzzzzzzz@○○○.△△△.ne.jp
のように総当りでメールアドレスを作って送信されれば、 その中にあなたのメールアドレスが含まれているかもしれません。


電子メールを使い始めると、 必ず1度は、あなたは知らない人からのメールを受け取ることになるでしょう。 ここでは、そういったメールを受け取った場合の行動や、 あなた自身が作成するメールについての対策について説明します。

知らない人からのメールを受け取った場合、

よくわからないメールは相手にしない
フィッシング詐欺にあわないよう、 いわれのない請求、よくわからない更新要求、 パスワードの入力要求、カード番号の入力要求などは 相手にしないようにしましょう。 不審に思ったり、不安になった場合は、 メールにある URL(ホームページアドレス)をクリックせず、 直接その請求元に電話などで確認をするようにしましょう。

返信しない
多くのダイレクトメールでは、
これ以上ダイレクトメールを受け取りたくない場合は、
このメールアドレスへ「送信停止」と書いたメールを送ってください。
のような言葉が書いてあります。 しかし、
決してこの文句にしたがって、メールを返信してはいけません。
メールを返信されると、 適当に送信したメールアドレスの中に、 あなたのメールアドレスが実際に存在することがダイレクトメール業者に知れてしまいます。 つまり、返信をすると、 余計にあなたのメールアドレスにダイレクトメールが 殺到 することになります。 ダイレクトメールは 何もせずにそのまま削除しましょう。

メールの添付ファイル
添付ファイルが付いたメール は、ご友人を含め、どのような人から送られたものであっても、 決して、その添付ファイルを
何も考えずにクリックしないようにすること
をしっかり頭に叩き込んでください。

メールの添付ファイルは安易にクリックしない

画像ファイル(JPEG)やホームページへのリンクと思ってクリックすると、 実は ファイル名が画像ファイルのように見えるよう偽装された ウイルスプログラムであったりします。
さらには、添付ファイルが本物の画像ファイルであったとしても安心はできません。 最近では Windows で悪意のある細工がされた 画像ファイルを表示するだけで、 ウイルスなどの 不正なプログラムの実行が行われてしまうセキュリティホール が発見されています。 すでに、修正プログラム(セキュリティパッチ)が Microsoft からリリースされていますが、 セキュリティパッチを適用し忘れているパソコンが存在したりすると、 確実にウイルスに感染してしまいます。
知らない人からのメールはもとより、 たとえ、知人からのメールであっても、 送られてくる覚えのないメールや、 メールの内容がおかしい場合、 そのメールの添付ファイルは絶対にクリックしないようにしましょう。 メールの送信者は容易に偽装できます。 知人を騙ったウイルスメールかもしれません。

チェーンメール
チェーンメールというのは、 電子メールで言う不幸の手紙のようなものです。 内容はさまざまです。

もちろん、どれにしても、まったくのデマです。 セキュリティホールの情報はちゃんとメーカーのホームページを参照してください。 実際、重病の子供は存在せずに連絡先の病院は大量の問い合わせで大迷惑を被った事件もあります。 もう、空き缶のプルトップはほとんど存在しませんし、 プルトップによる車椅子の製造は現実的にはコスト的にみあいません。

チェーンメールは送られたほうも不愉快になります。 ですから、こういったチェーンメールを受け取ったら、 あなたのところで止めるべきです。

さらに、チェーンメールを受け取ったとき、 その送信者に文句のメールを送ってもいけません。 送ったら最後、 あなたを元凶とする逆方向のチェーンメールが開始されてしまいます (気が付いてそれを止めようとするメールも、 更なるチェーンメールになってしまいますので、 止めようがありません)。
チェーンメールを受け取ったらそのまま捨てる
これが重要です。


メールを作成する場合、

HTML 形式のメールは使用しない
Microsoft の Outlook Express をはじめとして、 HTML 形式でのメールの作成ができるようになっています。
HTML 形式ではメールに画像を貼りこんだり、 フォント(字体)を変えたり、 字の大きさや色を変えたりなど、 華やかなメールを作成できます。


一見、楽しそうな機能ですが、現実には、 HTML 形式のメールを悪用して、 さまざまなウイルスの感染が報告されています。
したがって、特別な目的がない限り、 HTML 形式でのメールの作成はすべきではありません (本当に HTML 形式でないといけないのか、 メールの文章を作成するときによく考えてください)。
特にテキストだけ(文字だけ)のメールの場合、 HTML 形式にする意味はなく、逆に、 HTML 形式の分だけ、メールのサイズが数倍に膨れ上がってしまい、 デメリットしかありません
Outlook Express の場合、




の設定パネルで、

このように設定しておくことが大切です。

メールの自動転送の設定
メールの自動転送(Automatically Mail Forwarding) とは、自動転送の設定がされているメールアドレスを持つメールサーバがメールを受信すると、 そのメールサーバに指定された別のメールアドレスに自動的に転送する機能です。


自動転送にはメールをそのまま転送するタイプと、 メールのコピーを転送先に送るものがあります。
そのまま転送する場合(左)は、転送先でしかメールは読めない。
コピーを転送する場合(右)は、転送元と転送先で同じメール読める。

メールの自動転送機能は多くのプロバイダでもサービスとして用意されています。 複数のメールアドレスを持つときに、 それぞれのメールを1箇所のメールアドレスへ転送する設定をしておくと、 1つのメールボックスに自分宛てのメールが集まってくるので、 とても便利な機能です。

しかし、自動転送機能の使用には十分注意しなければなりません

転送先のメールアドレスを廃止した場合も、 自動転送の設定を確実に見直すようにしましょう。 転送先が存在しないと、同じようにエラーメールになります。
メールの自動転送を使用する場合は、 設定後に必ず、その自分のメールアドレスにテストメールを出してみて、 問題なく動作しているか(エラーメールが届かないか)を確認してください。

OP25B

Outbound Port 25 Block、通称 OP25B というものが最近、一部プロバイダで実施されています。

最近では、spam メールなどが、ウイルスに感染した一般のパソコンから送信されていることが多くなっています。 このようなパソコンは、ウイルスによって大量のメールを送信するため、 プロバイダでは、メールサーバでその大量送信を発見することで、 spam メールが送信されることをある程度防いできました。

しかし、ウイルス作成者はウイルス自体にメールサーバの機能を実装し、 プロバイダのメールサーバを使わず、直接、パソコンから spam メールを送信するようになってきました。

今までのウイルスはメールサーバを介してspamメールを送信していたが(青い矢印)
最近はウイルス自体が直接spamメールを送信するようになった(赤い矢印)

このようにされると、メールサーバではspam送信を抑制できませんし、 勝手な送信者(偽者の送信者)を騙ってspamメールを送信することも可能になってしまいます。

このため、プロバイダなどでは、これらのspamメールも封じ込めるために

Outbound Port 25 Block
という仕組みを取り入れるところが増えてきました。 25番ポート(Port 25)というのは、メール送信で使われる SMTP 通信が行われるポート番号です。 プロバイダに属するパソコンの、このポートの利用を一部制限してしまおうというものです。 具体的には、上記のような直接、外部に対するメール送信をできないようにしてしまうものです。

このように、プロバイダに接続したパソコンから25番ポートの通信が、 外部に出て行かないようにするものです。

「なんだ、何も問題ないし、とってもいいことじゃないか」 と思われるかもしれません。 確かに、OP25B は spam メールについては、それなりの効果が望めます。 しかし、やはり、セキュリティを強化した、ということは何かしらのデメリットもあるわけです。


たとえば、Nifty のメールアカウントを持っている人が、 Biglobe に接続しているときに、 Nifty のメールサーバに接続して 〜〜〜@nifty.com という送信者のメールを送信することができません。 同様に、自宅から会社のメールサーバに接続してメール送信することもできなくなります。 これは一括して25番ポートを制限しているからです。

もし、どうしても OP25B を実施しているプロバイダから、 外部のメールサーバを利用したい場合は、 サブミッションポート(Submission Port)というものを利用します。 これは、25番ポートではなく別の番号で制限のかかっていない587番ポートを利用することです。 そしてそのメール送信専用の587番ポートで SMTP Auth(SMTP 認証) してメール送信します。

SMTP Auth とは、元来認証がなく誰でも(外部の人間でも) 利用できてしまっていたメールサーバに認証機能をつけ、 本来の利用者しか使えないようにしたものです。 最近は多くのプロバイダで対応しています。

したがって、利用先(他のプロバイダや会社)のメールサーバが、 このサブミッションポートに対応してさえいれば、 今までどおり、外部のメールサーバも利用できることになります。

実際には、制限をかけているプロバイダごとにその対応方法が異なりますので、 もし、OP25B を実施しているプロバイダを利用している場合は、 そのプロバイダに詳細をお問い合わせください。


メールアドレスはあなたの財産です。 メールアドレスは関係のない他人に知られないことが大切です。
しかし、インターネットでのか活動上、 あなたのメールアドレスが知られてしまう機会や、 また、あなたのメールアドレスを通知しなければならない機会が少なくありません。

そこで、1つの対策として、

捨ててもよいメールアドレスを1つ持つ
というのもよいでしょう。 捨ててもよいメールアドレスは無料のアドレスなどを使用します。

大事な友人にはメインで使用しているメールアドレスを教え、 ネット通販や何かのユーザ登録などは、捨ててもよいメールアドレスで登録します。 もちろん、捨ててもよいメールアドレスに届くメールはメインのメールアドレスに転送しておきます。
これによって、捨ててもよいメールアドレスにダイレクトメールが大量に届くようになったら、 そのメールアドレスを廃棄してしまえばよいのです。 もともと、どうでもよい相手に教えているメールアドレスなので、 廃棄してもあなたに大きな影響はありません。 ただし、メーリングリスト(Mailing List) などに廃棄するメールアドレスを登録していると、 そのメーリングリスト上で配信エラーが発生してしまうので、 大事なメーリングリストの場合は、 廃棄する前に、配信先を新しいメールアドレスへ変更しておきましょう。

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